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窃盗で逮捕された20代のホームレスの情状証人のため法廷に立ちました。
理由は、犯行の前日就労相談を受けた時に ホームレス自立支援施設ひびきが定員オーバーで、入所には最短1週間必要で待ってもらうことにしたのですが、
あのとき、無理してでも入所させてれば・・・・
そう思う気持ちと、彼の生育歴です。
少し障がいがある彼は自分の気持ちをコントロールできず、幼い頃より暴れたりしてました。
生活保護を受けてる両親は、そんな彼に治療をうけさせず、父親が暴力で抑えつけていました。
中学生になった彼は精神安定剤を服用するようになりました。
中学を卒業し働き始めましたが、病気のせいで長続きず、荒れて暴力事件を起こし少年院に入ったこともあります。
親からサラ金に借金をさせられたたことも。
前回逮捕された時に母親が面会に訪れ、親子の縁を切られたそうです。
手紙を書いても手紙は返ってきました。
今年の3月に彼は 約2万円を持って出所しました。
出所前、更生保護施設などは満員で断られ、両親の元に帰ると言うしかなく、2万円から切符を買わされ、残りの3千円をポケットに汽車に乗りました。
両親から拒否されている故郷に帰っても仕方がない。
そう思った彼は岡山で途中下車し、切符を換金し、僅かなお金を節約しながらハローワークに通って仕事を探しましたが、携帯も身分証もない彼を雇ってくれる企業はありませんでした。
幼い頃より暴力を受け続け、兄と弟が父親の命令で、監視役になり学校帰りに寄り道したら、殴られる。
成人してからは、土木会社で働いても給料は取り上げられたり、借金させられたり。
そんな人生をすごした彼に、きちんと治療をうけてもらい、彼を理解し温かく見守り、時には立ち直って欲しいと叱る人達のなかで、生きて欲しいという思いから証人台に立ったのです。。
未だ20代です
育てなおしが十分間に合う年齢ではないでしょうか。
頑爺